先日、3.11の被災地の語りべさんの講演を聴いて来ました。
当日の様子は、すでにテレビなどの報道で知っているが、
当日の本当の姿というか、避難した先での、そこからの生活を聞くことができた。
中学校が避難先だったということで、まずは体育館の安全を確認してからとのこと。
確かに屋根が落ちる心配も、ガラスが割れている心配も地震だから有りえる。
それから水の確保。
貯水タンクにどれくらいの水が残ってるかを確認する。
地区ごとに集まってもらう。
(その日から地区毎)
そして、模造紙に地区ごとに誰が来ているのかを記入。
安否確認をすみやかにすることも大事なこと。
トイレの使用も禁止したそうだ。
水洗トイレは、水をかなり使う。
1週間の飲み水の確保のほうが大事。
トイレは校庭に穴を掘る。
それからリーダーになる人を決めていく。
会社で言う各部署の長である。
例えば、電気屋さんをしている人が施設管理長、理由は電気の確保が重要であるから。
役所に勤めている人を広報長、報道規制を引かないとズタズタとマスコミが取材に来るから。
などと役目を決めていく。
誰がどんな職業なのか、大抵、地元の理容業の方に聞くとわかりやすいそうだ。
他に、医療担当者や食事担当者や医療担当者も必要になる。
水は命を繋ぐものになるので、残っている量を計算して
全員に行き渡る量を決める。
持病のある方で薬を飲まなければならない人、子供は優先する。
中学校での避難生活の中で、これは良かったという事例を話してくださった。
今後、自分達がいつ被災者になるかわからないので参考になると思う。
■感染症隔離室を作る インフルエンザA型、B型、ノロウィルスと3つ以上は必要
■幼児活動室 やはり泣き声など気にせずいられること。幼児の動き回るのが気になる人も多い
■食事室 日によって支援されるものが同じ数だけ入ってくるわけではない
(小さな子供、高齢者、病人が優先)
※注意 支援された飲食物は、不公平感を抱かせるので極力見せない
■報道規制を引く
日に2回、時間を決めて取材をしてもらう。それ以外はNG
プライバシー確保と、落ち着かないことが理由
■トイレは 校庭に穴を掘る
都内はダメじゃん。おまけに仮設簡易トイレはすぐにいっぱいになってしまうとのこと。
なんと名古屋市長の河村さんは、3.11後、下水道直結の仮設トイレを作ったとのこと。
素晴らしい!!
http://www.water.city.nagoya.jp/category/shisetsu/1527.html
■生活のリズムを作るために朝6:30にラジオ体操をする
中学生が頑張ってくれて、子供達がやりだすと嫌がっていた大人もやらざるおえない。
■避難所本部を校舎の正面出入り口でなく、サイドの出入り口のところに置いて
これにより不審者のチェックが出来た。
この説明がもう少し欲しかったのが残念なところ。
というのも、今回の説明の中には無かったのだが、
資料の中に 行動で、注意したいことと言う項目の中に
・女性や子供はグループで行動する、暗がりに行かないこと。と書かれている。
あまり報道されていないのですが、そうゆう事実が悲しいことに
被災地では沢山あったのです。
これも、この語りべさんから聞くことはありませんでしたが
去年の被災地支援で聞くことがありました。
避難所で襲われた方も沢山いて、凶器を持って押しかけ
周りの大人たちは、恐くて止めることが出来なかったということが
有ったそうで、電気もない暗がりの中で、犯人を確認することも出来ないことがあったとのこと。
止めて怪我をしても、医療施設の無い中、どうにも出来なかったという悲しい話が
沢山あるようです。
そして最後に語りべさんが言うには、避難場所、避難場所の備蓄など
ちゃんと知っておくべくだとのこと。
そして持病のある方はお薬手帳を持っていると、すぐに薬を出して貰えるとのことです。
以前に書きましたが、病院へ1度行くと、処方箋薬局でお薬手帳を貰います。
次回から持っていくと指導料を取られてしまうので
持っていかず、シールだけは必ずお家に帰って、お薬手帳に忘れずに貼りましょう!
そして、被災地支援の衣類支援の中には、とても心無い品も多かったということで
どう見てもゴミというものを送ってくる人もいたとのこと。
本当にそうゆう人の気が知れないのですが
嬉しかったのが 鎌倉市の衣類だったそうで
表に、こうゆう物が入っていますと書いてあり
サイズ表記もあり、とても仕分けに助かったそうです。
参考にもなり、考えさせられる講演でした。